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アファン“心の森”プロジェクト 第2・3回レポート

「アファン“心の森”プロジェクト」第2回が、5月15,16両日に、第3回が6月12,13両日に開催されました。今回「アファンの森」への招待状をC.W.ニコルさんから受け取ったのは、首都圏や長野に住む視力障害や発達障害を持つ小学校(盲学校)1年生から中学3年生までの16名。新緑の季節を迎えた黒姫の森では若葉が青々と繁り、すがすがしい生命の息吹に満ちあふれていました。こども達は森のエネルギーを体いっぱいに吸い込んで、すべてのプログラムを無事に終了しました。

第3回「アファン“心の森”プロジェクト」動画レポート

感じる森

こども一人に森の自然のエキスパート一人が二人一組になり、春の森に出動。広い森の中をばらばらに、それぞれの関心の赴くままに、自分のペースで散策しました。川を見つけて水遊びに夢中になるこどもの水音や歓声、葉っぱをちぎって草笛を作ったこどもの甲高い笛の音に混じり、どこか遠くから鳥の声が響きます。「あれはイカルって言う小鳥だよ。そして今のはミソサザイ」全盲のこども達は花の香りや木の幹の手触り、太さなどを比べたりして、五感で楽しむ午後のひと時になりました。

お話の森

森の中にあるサウンドシェルターと呼ばれる半球型の小屋に集まったこども達は、雨の音をBGMにして、いろんな昔話を聞いたり手遊びをして過しました。森の中で鳥たちの話をすると本物の鳥たちも話を聞いているようで、こども達はまるでおとぎ話の中に入ったような気分でじっと耳を傾けていました。「食わず女房」のお話では逃げていく欲張りじいさんが、化け物から身を守ったという魔よけのヨモギと菖蒲のことを聞き、森に生えているヨモギをお土産に持ち帰ったこどももいました。

音の森

ザーっという雨音をプロローグに始まったアファンの音楽の時間。クニポン先生がみんなに最初に聞かせたのは、長靴でぬかるみを踏み鳴らすグチャグチャいう音でした。それからフィルムケースにセロテープでストローをくっつけた楽器が配られ、クラスはまさに「音を楽しむ集団」と化しました。喧騒の中、次なるおもちゃは何と聴診器。水音を聞いたり、木の幹に当てて木々のささやきを聞いたり。ニコルさんの胸に当ててみたこどももいましたが、何故か音がしません。ニコルさんは「えっ聞こえない?死んだんじゃない?!」。

私たちの森

アファンの森の入り口には炭焼き小屋があり、小屋ではこの森を守る松木さんが出迎えてくれます。松木さんの指導のもと、こども達は森の入り口の道路わきに2本の苗木を記念植樹。森を守る活動の一端を担いました。「これはミツバツツジという落葉低木で、冬は葉を落とし、背はみんなほど大きくなりません。再来年にはピンクの花を咲かせるでしょう。みんなが今日植えたこの木の成長を、ぜひまた見に来て下さい」と松木さん。恵みの雨が降り注ぎ、こども達が植えた苗木は元気にすくすくと成長することでしょう。

C.W.ニコルさんのお話

サウンドシェルターでのニコルさんのお話は30秒間、森の音に耳を傾けることから始まりました。笛をリュックにしまい、私語も慎み耳を澄ますと、雨の音が心地よく響いてきます。サウンドシェルターはもともと、カナダ北部でトナカイの大群が移動する音を聞くための装置。じっと息を潜めて待っていると、オス同士が角をぶつけ合う音、足を踏み鳴らす音が遠い雷鳴のように聞こえてくる…。「都会とは異次元の癒しの森に、遊びにきてくれてありがとう。森はいつでもみんなを待っているよ」とニコルさんに、こども達もニコルさんや森にありがとうと言いました。