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アファン“心の森”プロジェクト 第7回レポート

10月23~24日、ニコルさんから招待状を受け取った首都圏と名古屋に住む9人こども達はアファンの森で1泊2日のプログラムに参加しました。アファンの森へ向かうバスの窓、外には真っ赤に熟れたりんごの木が一面に広がっていました。前回8月、緑がいっぱいだったアファン森の木々も赤や黄色に色づき、すっかり秋に姿を変えていました。
今回参加したのは視覚障害や発達障害を持つこども達。
到着したときは雲がいっぱいだった空もプログラムを進めるうちに太陽が顔を出し、こども達は元気いっぱい、パートナーとの森の散策を楽しみました。風のささやきや新鮮な空気、鳥の声や虫の音、水を吸い上げる木の幹の音を聞いて、森が持つ無限のパワーを体いっぱいに感じて1泊2日を満喫していました。

感じる森

こども一人に大人のパートナー一人が一組になり、森のエキスパートに導かれ、紅葉の森の中に出発。それぞれのペアのペースで思い思いに散策を始めました。全盲のこども達は、聴覚や感覚がとても敏感。聞こえてくる小鳥の声に耳を澄ましては「あの声の鳥は何?」、そして気や花に触れれば「この木は何、この花はなんていう名前?」と森で接する全てに興味津々。普段よりさらに感覚を研ぎ澄ませながら森で出会う全てを満喫しました。

C.W.ニコルさんのお話

ティピーにニコルさんがやってきました。ティピーとは、バッファロー狩りなどの狩猟生活をしていた北米平原に住むネイティブ・アメリカンが、簡単に移動・設営をするために考え出した移動式の住居です。 森は一足早く冬に近づき、もう肌寒くなっています。ティピーの中で火をたき、会いたかったニコルさんをみんなで囲んで、ニコルさんのお話に耳を傾けました。

お話の森

ティピーの後ろにある囲炉裏の火を囲んで、こども達はおとぎ話を聞きました。お話をしてくれたのは、こども達と同じく全盲の智ちゃんこと竹内智美先生。お話を聞くだけではなく、智ちゃんの歌にあわせ、みんなで手拍子をしながら踊ることで、寒さも吹き飛ばしました。

音の森

サウンドシェルターでは、鳥の鳴き声に耳を傾けました。サウンドシェルターはもともと、カナダ北部でトナカイの大群が移動する音を聞くための装置。そこにはさまざまな森の音が集まります。さらには鳥の等身大の模型を触ったり、森に住むリス、モグラ、ネズミなどの剥製やはたまた鹿の後部の骨など※1、森の生き物を耳で肌でじっくりと感じ取りました。
※1:森で既に死んでいた動物の骨、もしくは剥製にしたものです。

私たちの森

楽しかった森でしたが、これが最後のプログラム。みんなで森の土と、森に落ちている種を一生懸命拾いました。この土と種を持って帰って、みんながアファンの森を育てるのです。そうアファンの森はこれからずっとこども達のそばにあるのです。