「One by One こども基金」の柱の一つ、第2回「One by One アワード」各賞の受賞者・団体が決まりました。選考にあたったのは5人の識者からなる選考委員。2005年2月17日、厳正なる審査を行い、夢に向かって明るくひたむきに生きている「キッズ個人賞」3人、よりよい社会づくりに励む「NPO奨励賞」6団体を選出しました。
第2回受賞に輝いた受賞者と団体のプロフィールをご紹介します。
※プロフィールは選考時のものです。

受賞者の皆さんの紹介ビデオ
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大橋 那奈子(おおはし ななこ) さん(17歳・岐阜県)
笑顔と勇気で難病と闘う、未来のスクールカウンセラー。先天性筋繊維タイプ不均等症という、徐々に筋力が衰えていく病気と闘いながら前向きな姿勢を崩さず、多彩な才能を発揮しています。不自由な手で鉛筆デッサンや水彩画を制作、2004年には「酸化した眼」という作品が、岐阜県の美術工芸展絵画部門で優秀賞を受賞、同年朝日大学主催英語スピーチコンテストでも優秀賞に輝いています。中学校までは普通の学校でしたが、現在は養護学校に隣接した病院から通学しています。今年高校3年生の大橋さんは、将来スクールカウンセラーになるという明確な目標に向かって、たゆまぬ努力を続けています。
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岩崎 花奈絵(いわさき かなえ) さん(11歳・東京都)
周りをやさしい気持ちにしてくれる、ピアノが大好きな小学5年生。早産により極小未熟児として誕生し、発育障害から脳性麻痺、四肢体幹機能障害をもち、車椅子の生活。重度の障害にもかかわらず素直で明るい性格です。お姉さんのピアノ発表会に刺激されて自分でもピアノを弾くようになり、小学1年生のとき初めて発表会に参加。お母さんの伴奏で、唯一自由になる右手人差し指一本で奏でるひたむきで清らかなメロディや、笑顔で鍵盤に向かう姿には多くの人が感動しています。2003年には障害者ピアノ指導者研究会国際大会に参加したほか、今年1月の第1回ピアノパラリンピック in Japanにも出場し、大きな拍手を浴びました。
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上山(うえやま) ホサナさん(15歳・東京都)
聴覚障害を乗り越え、ダンスで自己表現するアーティスト。重度の先天性聴覚障害を持ちながら、好きなダンスの実力を磨き、着々と夢の実現に向かっています。3歳よりモダンダンスを習い始め、中学1年生のときにアメリカの聴覚障害者のダンスグループ、ワイルド・ザッパーズと出会い、レッスンを受けました。 2004年夏には同グループとともに「ウエスト・サイドストーリー」に出演。アルバイトで留学資金を貯めるため、この春から定時制高校に入学しました。高校卒業後はニューヨーク、ブロードウェイのダンススクールに留学し、将来はプロ・ダンサーになってアフリカのこども達にダンスを教えたいという夢を持っています。
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くぬぎの会(岐阜県)
~不登校児・引きこもりの若者のフリースペース~
- 不登校の子供を持つ岐阜県海津町の親たちが集まり、親の会が発足。その中で外に出たいこどもの自立支援を目的に、4組の親が1年の準備期間を経て同会を設立。現在は県外にまでメンバーが広がっています。
- 週3回のフリースペースを運営。そして2003年に町の教育委員会主催の適応指導教室へと発展的に移行し、その後は運営指導も行っています。
- その他、親同士の懇親会/講演会/対象児童・若者が中心となって運営するコンサートなどの活動を行っています。
「ぷち・たま」障害児の放課後と余暇を豊かにする会(東京都)
~重度障害児の自立を目指す放課後学童クラブ~
- 障害児が多くの人との関わりの中で、自立に向け経験を増やすことを目的とした放課後クラブ。中高生の重度肢体不自由児を受け入れる場がないことから、親が発起人となって設立しました。
- 現在は区民センターを活用し、毎週2回と夏休みにアート教室、音楽療法による感性の向上/地域交流などを開いています。
- 2004年度、子育て支援資金助成を受けて、障害児の自立支援を目的とした合宿を実施。親と子、ボランティアの交流が促進でき、定期的な活動推進の基盤が整いました。
特定非営利活動法人 エスビューロー(大阪府)
~長期入院児童のQOL支援活動~
- こどもを小児ガンで亡くした女性の講演会がきっかけで、小児ガン児の家族、医師、看護婦が、長期入院で苦しむ子供を支援するため2000年5月に設立しました。
- 週1回、8人の会員(エスビューローマム)が、遊びを通じて吹田市民病院の入院患児約30人と交流しています。また、月1回良品のおもちゃを車で届ける「おもちゃ図書館」を開設。さらに部屋を出られないこどもに対しては、医師の許可を受けて個別に部屋を訪問。その他、季節ごとに病棟主催で七夕祭りやクリスマス会を開き、子供たちを励ます活動をしています。
- 他にも、定期的な情報誌の発行/勉強会や講演会の開催/電話相談/小児科病棟訪問・交流活動など、多岐に渡る活動を行っています。
NPOインターナショナル ミュージック バイオ ウエーブ(長野県)
~障害者、高齢者、疾病者、保護者のための音楽療法~
- 音楽療法を通じて、障害児と健常児が一緒に相互理解を深めるためのキッズパーカッションチーム活動で応募されました。
- 心身の健康のための音楽活動を目的に設立され、病院院内学級、養護施設、病院、福祉施設での定期的な療法的音楽活動を行っています。
- 他に、コンサート、イベント、医療福祉用の楽器開発など多面的な事業を推進。
内閣府NPO法人 クーピー ファッション アート グループ(沖縄県)
~障害者の芸術作品を育成・発信する展示会~
- 2001年任意団体として発足し、2002年NPO法人を設立。養護学校や障害者施設から絵画を募集し、展示会を開催。
- 展示会、イベント、ビックアート製作・展示を通し、障害者とボランティア、プロのアーティストとのコミュニケーションを深め、障害者の自立とノーマライゼーション社会の実現を促しています。
- 理事長の「人間には障害を持つと同時に新しい能力・才能が芽生え始める」という自ら体験した理念に基づいて、障害者の芸術作品を世に送り出しています。2004年11月には、1,300人のボランティアと一緒に216枚の絵を一枚の絵に仕上げ、各界の注目を集めました。
劇・あそび・表現活動 Ten Seeds ~10つぶのたね~(石川県)
~障害児と健常児による演劇活動~
- 小学校から高校までの健常児と障害児がともに舞台に立ち、シナリオに縛られるのではなく、互いの発した言葉を受け入れながら公演を行っています。芝居の楽しさを通じて、自分で考えて行動すること、お互いを思いやる気持ちを育てることによって、真の共生を目指しています。
- 参加型の劇遊びとして、幼稚園や保育園を招待しての公演も実施しています。
- 障害を持ったこども達の、演劇公演/コミュニケーションワークショップ/保護者向けワークショップなどの活動も行っています。